日本介護食品協議会

事業計画

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1.普及啓発事業

基本方針

一般消費者および栄養士・管理栄養士・ケアマネージャー・訪問看護師など各関連職種に対して、ユニバーサルデザインフードおよび日本介護食品協議会の周知徹底を図る。
昨年度に引き続き「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」を活用した事業を実施し、介護従事者並びに在宅への情報伝達を積極的に進める。
また、ホームページのスマートフォン対応を行い、利用者に対して協議会の配信する情報を有効に届けられるようにする。ホームページやパンフレット等の啓発ツールについて掲載情報の更新などを継続する。これらを催事等の機会に配布・活用し一層の普及啓発活動を進める。

(1)ユニバーサルデザインフード記念日を介した普及活動について

昨年度より、7月11日に新たに設置した「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」を契機とした普及活動を実施する。

■ラジオ放送を活用した普及啓発活動
今年度は、UDF利用層として主要な40~70歳代が主な聴取者層となっているラジオ放送を媒体に啓発活動を実施する。

  • 7月11日に実施。平日平均聴取率の最も高いラジオ放送を選択し、当日の各番組にてスポットCMや生CM、店舗取材、担当者出演などの展開を組み合わせて、効果的にUDFの認知啓発を行う。
  • 1日の展開でおよそ300万人のリスナーに情報を伝達する。
  • 実施内容例
    • 20秒スポットCM20本(局アナウンサーによる録音)
    • 各番組内での生CM(番組パーソナリティらによる生CM。各番組内で80秒~最大240秒×7回)
    • TBSラジオWebサイト内でのUDF取材記事配信
    • ラジオカーによる中継(店舗などでの取材)
    • 担当者や有識者へのインタビュー
  • 効果測定としては、同時期に協議会HPで開催するUDFプレゼントキャンペーンに紐づけを行い、同キャンペーン応募者の応募動機などをスクリーニングする。
  • ラジオ放送は、Webラジオにおいて以降1週間の聴取が可能であることから、放送日以降についても一定の効果が期待できる。

(2)ホームページの活用

ホームページの閲覧環境として、近年ではPCの他スマートフォンやタブレットによる閲覧が増えている。これを受けて今年度は本協議会ホームページのスマートフォン対応(レスポンシブル化)を実施し、ユーザーの閲覧時にストレスを軽減した環境を提供する。これにより、ページ滞在時間の増加やプレゼントキャンペーンの応募者誘導など、ホームページコンテンツの有効活用に結び付ける。

  1. 各ターゲット層への有効な情報発信
    1. 協議会ホームページのスマートフォン対応化の実施。
    2. UDFマーク表記方法変更に伴い、情報の更新および必要に応じて解説ページ等を加えていく(継続)
    3. 施設従事者向けページ(業務用)の更新を継続し内容を充実させる。
    4. 「リンク集」について、関係団体等への相互リンク掲載の整理・掲載数の拡大を図る。
    5. 「商品のご案内」ページを会員企業にて管理し、新商品等の情報を積極的に掲載し充実を図る(UDF新規登録システムとの連携を図り、申請製品を漏れなく掲載できるよう努める)。
    6. 組織強化事業の一環として、「缶詰時報」掲載の「日本介護食品協議会コーナー」をホームページに掲載し、関連企業へ情報を発信する。
  2. キャンペーン等の実施
    ホームページを活用した事業として、一般消費者のユニバーサルデザインフード認知機会の増大を図ることを目的に、「プレゼントキャンペーン」を実施する。昨年度同様、年間2回実施し閲覧者(利用者)の誘導を図り、協議会並びにユニバーサルデザインフードの認知拡大を図る。
    1. 「UDFの日」記念プレゼントキャンペーン(6~7月)
    2. 「介護の日」プレゼントキャンペーン(10~11月)
      利用者やその家族等を応募者に見込み、ユニバーサルデザインフードサンプルやパンフレット、小冊子等をプレゼントする。会員企業の協力により、常温・冷凍ユニバーサルデザインフード商品サンプルセットを計100名分用意。応募者多数の場合は抽選を実施し、選定する。
      *これらキャンペーンは開催ごと4,000~5,000名の応募者を見込む。

(3)ツールを利用した積極的啓発活動の実施

  1. 協議会パンフレットの等啓発資料の新規作成・更新・配布
    市販から業務用の各利用者へ周知を行うための資料の制作・増刷、協議会パンフレットや「食べる力のサポートブック」など既存パンフレット等の再作成・増刷を行い、学会・展示会・勉強会・DMなどにより配布等情報発信を積極的に行い、ユニバーサルデザインフードの一層の周知を図る。
  2. 栄養士など専門職への情報伝達
    業務用ワーキンググループの活動として、管理栄養士・栄養士等専門職に対して学会や催事を通じて施設等でのUDF活用によるメリット(省力化、コストカットなど)を伝えている。これらの情報について購読数の多い専門誌等を活用してまとまったコンテンツを作成し、さらにUDFの活用に関する有効な情報を伝達する。
  3. 介護従事者が活用できる食べる機能の判断用ツールの作成検討(継続)
    在宅方面へのユニバーサルデザインフードの啓発・浸透は、協議会設立以来の課題となっている。在宅被介護者への接触機会の多い職種として、訪問歯科医師、訪問歯科衛生士、訪問栄養士等を取り上げ、これら職種へのユニバーサルデザインフードに対する理解を一層深めながら、在宅方面への啓発・浸透を目指した活動を実施検討する。
     これにあたり、これら職種や在宅での活用に資するツール(リーフレット様式など)を作成し、ユニバーサルデザインフード使用者を増やしていく取組を継続する。本事業については、普及委員会ワーキンググループ等により具体的な取り組みを検討し実施していく。
  4. 「缶詰時報」の活用
    「缶詰時報・日本介護食品協議会コーナー」にて日本缶詰びん詰レトルト食品協会会員企業に対して、協議会活動およびユニバーサルデザインフードの一層の認知を図る。
  5. プレスリリースの配信
    協議会活動とユニバーサルデザインフードの一層の周知および会員企業増加に資することを目的に、加工食品業界および一般新聞等各種メディアに対して積極的に協議会の活動状況や介護食品業界関連の情報提供を行う。さらに、会員企業の発行するプレスリリースも活用し、これら情報提供機会の増大を図る。

(4)学会・展示会等への積極的参加

本年度は、一般消費者をはじめ、栄養士、管理栄養士、訪問看護師、言語聴覚士等の関連職種へのさらなる啓発を目的に、下記の催事に出展する。

  1. 第19回日本言語聴覚学会
    期日 平成30年6月22日(金)・23日(土)
    会場 富山県民会館、富山国際会議場(富山市)
    参加内容 会員企業2社と2コマ出展し、ST等専門職に対し、製品の試食、パンフレット、サンプル等の配布を通じて効果的な啓発を行う。
  2. 第2回最期まで口か食べられる街づくりフォーラム全国大会
    期日 平成30年9月2日(日)
    会場 東京富士大学(新宿区)
    参加内容 ユニバーサルデザインフード商品の紹介、パンフレットの配布等を実施する。
  3. 第24回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    期日 平成30年9月8日(土)・9日(日)
    会場 仙台国際センター(仙台市)
    参加内容 ユニバーサルデザインフード商品の紹介、パンフレットの配布等を実施する。
  4. 第45回国際福祉機器展
    期日 平成30年10月10日(水)~12日(金)
    会場 東京国際展示場(江東区)
    参加内容 会員企業4社と3コマ分出展し、ユニバーサルデザインフード商品の紹介等を実施する。
  5. メディケアフーズ展2019
    期日 平成31年1月23日(水)・24日(木)
    会場 東京国際展示場(江東区)
    参加内容 企業展示に出展し、パンフレット、サンプル等の配布を行う他、セミナーを実施して栄養士等の専門職に対して効果的な啓発を行う。
  6. 第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN 2019)
    期日 平成31年2月14日(木)・15日(金)
    会場 グランドプリンスホテル新高輪、他(品川区)
    参加内容 企業展示に出展し、パンフレット、サンプル等の配布を行い栄養士等の専門職に対して効果的な啓発を行う。

この他、必要に応じて催事への出展・協力を検討する。

(5)ワーキンググループ活動

ユニバーサルデザインフードの認知向上施策、選び方に関する表示・表現の見直し、売り場活性につながる流通業との連携、業務用製品の活用メリットなどのテーマについてワーキンググループにて検討を行う。これにより、協議会として実施すべき活動・行動を迅速に抽出し成果に結びつけていくよう努める。

(6)地域開催勉強会等への参加

昨年度に引き続き、地域のケアマネージャーや介護士、ヘルパーなどの介護関連職種、地域住民に対しての情報提供を積極的に行っている地方社協等と連携を図り、関連媒体への情報掲載や勉強会開催などを通じて在宅方面へユニバーサルデザインフードの情報を発信していく。

2.技術関連事業

基本方針

ユニバーサルデザインフードの普及を支える規格や科学的データの充実を図り、分かりやすく、利用しやすいユニバーサルデザインフードにする。
また、産学におけるユニバーサルデザインフードの研究を引き続き実施しながら本業界でのユニバーサルデザインフードの価値を一層高めるよう努める。

(1)ユニバーサルデザインフード自主規格補完のための研究活動

ユニバーサルデザインフード自主規格の懸案事項の解決に向け、本年度は以下のテーマについての研究を、必要に応じて学術機関や有識者等と連携を図りながら行う。これら研究の成果については、協議会会員企業が等しく参照・共有できるような形をもって作成し、今後、会員各社がこれを利用することで、ユニバーサルデザインフード製品の一層の信頼性を確保していく。

◆物性の変化する食品の測定方法と区分の考え方について
アイスクリーム、チョコレート、キャラメルなどの温度とともに物性が変わる食品や、ふりかけのように単独では食さないもの、煎餅・おかきのように破断に強い力を要するものなどは、現状UDF規格を満たせないため、UDFマークを付けた製品は存在しない。これらの製品をUDFとして規格化するために審議を継続する。

(2)学術強化事業

介護食品の研究開発は、一般食品と比較して食品としてのおいしさは当然ながら、対象食品の物性や食べやすさなど官能面、食べる機能などにおける技術的評価要件への理解が必要不可欠な要素となっている。このことから、当該分野の専門家や有識者より有効な助言を受けるための環境づくりは重要となる。この考えから、技術委員会ではこれら専門家や有識者との関係の構築・維持・強化を課題とし、これを学術強化事業として位置づけ積極的に推進を図ることとする。この趣旨から以下の事業を本事業に包括して実施する。

  1. UDF試食会の実施
    ユニバーサルデザインフード各製品の規格保持を主眼とし、同時に製品開発や各社担当者のスキルアップ等に資することを見込み、試食会(官能検査会)を実施する。本件の実施に際しては、得られた経過や結果を各社製品はもとより、自主規格の向上や学会発表の資材として有効に活用する。
  2. 共同研究の実施
    ユニバーサルデザインフードにおける官能面および物性面での関連性の検証ならびに物性測定方法の検証などをテーマに、それぞれの側面でのエビデンス収集を行う。成果については、学会発表や論文投稿などを目指す。
    これにあたり、関係の深い大学や研究機関との共同研究を実施する。
  3. 勉強会の実施
    上記事業に紐づけ、会員企業やユニバーサルデザインフードの発展に寄与するため、関連の深いテーマについて専門家や有識者を講師とした勉強会を実施する機会を設ける。

(3)研究成果等の外部へのPR活動

技術委員会で検討した研究テーマについて、その成果を学会および学術誌等を通じて発表し、協議会の技術的活動面について関連組織、研究者、企業等へアピールする。

(4)容器包装に関する規格化の検討

設計配慮事項となっているユニバーサルデザインフード容器包装について、具体的な容器要求性能の内容及び規格化の可能性を検討する。

  1. ユニバーサルデザインフードに資する表示要件の検討
    加工食品の表示に用いられるピクトグラムについて整理を行い、自主規格への収載を検討する。(継続)
  2. 利用者ニーズの調査
    容器包装のユニバーサルデザイン要件を検討するにあたり、容器メーカーの考え方と利用者の実態などについて調査などを行い、あらたな検討テーマの抽出を模索する。
    例、介護に携る栄養士やケアマネなどプロユーザーを対象とした調査(開けにくい容器に遭遇した際の開け方の工夫点、加工食品の容器として利便性を感じる点について、その他容器メーカーとして調査したい項目の検討など)。
  3. ユニバーサルデザインフードに適した容器の紹介(継続)
    容器包装メーカーの立場から、ユニバーサルデザインフードに適した容器についての提案や解説集を作成し、これら容器の特徴やエビデンスについて、各委員会やホームページ、メール配信等を通じて会員と共有するよう努める。
  4. 食品メーカー対象の勉強会開催
    事業の中で作成した資料等の活用見込み、普及・技術委員会等会員を対象とした勉強会の開催を検討する。

(5)特別講演会の開催

各社の商品開発や懸案事項解決など、会員各位の意識向上やさらなる知識の習得に資することを目的に、ユニバーサルデザインフードに関連する領域をテーマとして、医科、歯科、学術機関等の第一人者を招聘し、協議会員を対象に講演会を開催する。
本年度は第17回定期総会に日程をあわせ、JA神奈川県厚生連伊勢原協同病院摂食機能療法室、NPO法人口から食べる幸せを守る会 理事長 小山 珠美 先生へ講師を依頼し加工食品業界として役立つ最新情報を提供いただく。

3.調査事業

ユニバーサルデザインフードの生産統計や認知度調査など、普及活動等への活用並びに会員への情報共有および対外的な説明資料となるような調査について実施を検討する。今年度は以下の調査を実施する。

(1)生産統計調査の実施

平成15年度から開始したユニバーサルデザインフードの生産実績調査を本年度も引き続き実施する。

(2)その他ユニバーサルデザインフードに関する調査の実施

必要に応じてユニバーサルデザインフードの認知度や利用状況について調査を検討する。

4.組織強化事業

本事業は、日本介護食品協議会の存在ならびに、「ユニバーサルデザインフード」について、多くの関係企業に向けて積極的に情報伝達することにより、さらに会員企業を獲得し一層の組織強化を図ることを目的に設定した。
本事業は組織強化委員会が活動方針を立案・統括し、具体的事業については普及啓発、技術関連事業に包含させ実施する。
今年度は、昨年度に引き続き、介護食品業界における新規・更新情報についての精査、並びに協議会の活動方針等の確認・決定について、理事会とも連携しながら協議し、事業を行っていく。

5.その他の事業

関連する省庁に対して、介護食品に関する情報等の提供を行うなど、産業界として協力を行っていく。

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