日本介護食品協議会

事業計画

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1.普及啓発事業

基本方針

一般消費者および栄養士・管理栄養士・言語聴覚士・ケアマネージャー・訪問看護師など各関連職種に対して、ユニバーサルデザインフードおよび本会の周知徹底を図る。

昨年度に引き続き「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」を活用した事業を実施し、介護従事者並びに在宅方面への情報伝達を積極的に進める。ホームページやパンフレット等の啓発ツールについて掲載情報の更新などを継続する。これらを催事等の機会に配布・活用し一層のUDF普及啓発を進める。

(1)ユニバーサルデザインフード記念日を介した普及活動について

「7月11日はUDF(ユニバーサルデザインフード)の日」を契機とした普及活動を実施する。

■車内ビジョン(トレインチャンネル)を活用した普及啓発活動

今年度は、「UDFの日」に合わせて、在宅介護者層のみならず、将来の需要を見込んだ幅広い世代への啓発を含めた認知率の底上げを目的に、車内ビジョンを活用した施策を実施する。

  1. 使用媒体:JR東日本トレインチャンネル(山手線、中央線快速、京浜東北線・根岸線、京葉線、埼京線、横浜線、南武線、常磐線各駅停車、中央総武線各駅停⾞(⼀部編成))
  2. 実施日:UDFの日(7月11日)を含む、7月8日(月)~14日(日)の1週間
  3. 延べ広告接触者数見込:6,392,379人(述べ乗車ターゲット人数54,172,701人に広告注目率11.8%を乗じた人数。12~69歳男女。JR東日本調べ)
  4. 実施内容:スポットCM15秒(路線や同時期の競合広告社数にもよるが、各路線合計約106万回/日の放映が見込まれる。1モニタを1回として試算)
  5. 効果測定:同時期に本会HPで開催するUDFの日プレゼントキャンペーンに誘導を行い、同キャンペーン応募者の応募動機などをスクリーニングする。

(2)都営地下鉄ヘルプマーク・タイアップ広告の実施について

ユニバーサルデザインフードおよびUDFの日(7月11日)を啓発するための交通広告を実施する。

(1)の事業の主旨と同様に、幅広い世代へのユニバーサルデザインフードの啓発を目的に、都営地下鉄優先席(妻面)に掲出される、ヘルプマーク啓発広告との相乗り広告として実施する。

  1. 使用媒体:都営新宿線28編成中1編成分の10車両(乗降者数や乗り入れ距離から同路線を選択。各車両の優先席妻面部分1か所、合計10か所に掲出される)
  2. 実施期間:1年間(令和元(2019)年5月より運行開始)
  3. 効果検証:Google Adwordsの検索ボリューム測定機能を⽤いて、同路線の敷設地域に該当するエリアでの検索実績を検証する他、「ユニバーサルデザインフード」のキーワードでの検索結果について前年との比較を行う。
ヘルプマーク

【ヘルプマーク】

義⾜や⼈⼯関節を使⽤している⽅、内部障害や難病の⽅、または妊娠初期の⽅など、外⾒から分からなくても援助や配慮を必要としている⽅々が、周囲の⽅に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマーク。

(3)ホームページの活用

昨年度、本会ホームページについてスマートフォン対応(レスポンシブ化)を行ったが、ページの構造上、未着手となった消費者向けのUDF案内ページについてもこれを行う。これにより、ホームページコンテンツの有効活用に結び付けると同時に、閲覧者のページ滞在時間の増加やプレゼントキャンペーンの応募者誘導など一層のユニバーサルデザインフードの認知向上に努める。

1)各ターゲット層への有効な情報発信

  1. 消費者向けページのスマートフォン対応化の実施。
  2. 施設従事者向けページ(業務用)の更新を継続し内容を充実させる。
  3. 「リンク集」について、関係団体等への相互リンク掲載の整理・掲載数の拡大を図る。
  4. 「商品のご案内」ページを会員企業にて管理し、新商品等の情報を積極的に掲載し充実を図る(UDF新規登録システムとの連携を図り、申請製品を漏れなく掲載できるよう努める)。
  5. 組織強化事業の一環として、「缶詰時報」掲載の「日本介護食品協議会コーナー」をホームページに掲載し、関連企業へ情報を発信する。

2)キャンペーンの実施

ホームページを活用した事業として、一般消費者のユニバーサルデザインフード認知機会の増大を図ることを目的に、「プレゼントキャンペーン」を実施する。昨年度同様、年間2回実施し閲覧者(利用者)の誘導を図り、本会並びにユニバーサルデザインフードの認知拡大を図る。

  1. 「UDFの日」記念プレゼントキャンペーン(6月~7月)
  2. 「介護の日」プレゼントキャンペーン(10月~11月)
    利用者やその家族等を応募者に見込み、ユニバーサルデザインフードサンプルやパンフレット、小冊子等をプレゼントする。会員企業の協力により、常温・冷凍ユニバーサルデザインフード商品サンプルセットを計100名分用意。応募者多数の場合は抽選を実施し、選定する。
    *これらキャンペーンは開催ごと4,000~5,000名の応募者を見込む。

(4)ツールを利用した積極的啓発活動の実施

1)本会パンフレットの等啓発資料の新規作成・更新・配布

市販から業務用の各利用者へ周知を行うための資料の制作・増刷、本会パンフレットや「食べる力のサポートブック」など既存パンフレット等の改訂・増刷を行い、学会・展示会・勉強会などでの配布により情報発信を積極的に行い、ユニバーサルデザインフードの一層の周知を図る。

2)栄養士など専門職への情報伝達

業務用ワーキンググループの活動として、管理栄養士・栄養士等専門職に対して学会や催事を通じて施設等でのUDF活用によるメリット(省力化、コストカットなど)を伝える。また、昨年度に作成した資料(ヘルスケア・レストラン誌特集記事)について、会員間での活用を促すための会員対象の勉強会を開催する。

3)介護従事者が活用できる食べる機能の判断用ツールの作成検討

在宅方面へのユニバーサルデザインフードの啓発・浸透は、本会設立以来の課題となっている。在宅被介護者への接触機会の多い職種として、訪問歯科医師、訪問歯科衛生士、訪問栄養士等を取り上げ、これら職種へのユニバーサルデザインフードに対する理解を一層深めながら、在宅方面への啓発・浸透を目指した活動を継続実施検討する。

これにあたり、これら職種や在宅にて活用できる資料を作成し、ユニバーサルデザインフード利用者を増やしていく取組を継続する。本事業については、普及委員会やワーキンググループ等により具体的な取り組みを検討し実施していく。

4)「缶詰時報」の活用

「缶詰時報・日本介護食品協議会コーナー」にて日本缶詰びん詰レトルト食品協会会員企業等に対して、本会活動およびユニバーサルデザインフードの一層の認知を図る。

5)プレスリリースの配信

本会活動とユニバーサルデザインフードの一層の周知および会員企業増加に資することを目的に、加工食品業界および一般新聞等各種メディアに対して積極的に本会の活動状況や本業界関連の情報提供を行う。さらに、会員企業の発行するプレスリリースも活用し、これら情報提供機会の増大を図る。

(5)学会・展示会等への積極的参加

本年度は、一般消費者をはじめ、栄養士、管理栄養士、訪問看護師、言語聴覚士等の関連職種へのさらなる啓発を目的に、下記の催事に出展する。

1)第20回日本言語聴覚学会

期日 令和元(2019)年6月28日(金)・29日(土)
会場 iichiko 総合文化センター他(大分市)
参加内容 会員企業2社と2コマ出展し、ST等専門職に対し、製品の試食、パンフレット、サンプル等の配布を通じて効果的な啓発を行う。

2)第3回最期まで口か食べられる街づくりフォーラム全国大会

期日 令和元(2019)年9月1日(日)
会場 東京富士大学(新宿区)
参加内容 ユニバーサルデザインフード商品の紹介、パンフレットの配布等を実施する。

3)第25回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会

期日 令和元(2019)年9月6日(金)・7日(土)
会場 朱鷺メッセ(新潟市)
参加内容 ユニバーサルデザインフード商品の紹介、パンフレットの配布等を実施する。

4)メディケアフーズ展2020

期日 令和2(2020)年1月28日(火)・29日(水)
会場 東京国際展示場(江東区)
参加内容 企業展示に出展し、パンフレット、サンプル等の配布を行う他、セミナーを実施して栄養士等の専門職に対して効果的な啓発を行う。

5)第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN 2020)

期日 令和2(2020)年2月27日(木)・28日(金)
会場 国立京都国際会館、他(京都市)
参加内容 企業展示に出展し、パンフレット、サンプル等の配布を行い栄養士等の専門職に対して効果的な啓発を行う。
この他、必要に応じて催事等への出展・協力を検討する。

(6)ワーキンググループ活動

ユニバーサルデザインフードの認知向上施策、選び方に関する表示・表現の見直し、売り場活性につながる流通業等との連携、業務用製品の活用メリットなどのテーマについてワーキンググループにて検討を行う。これにより、本会として実施すべき活動・行動を迅速に抽出し成果に結びつけていくよう努める。

(7)地域開催勉強会等への参加・協力

昨年度に引き続き、ケアマネージャーや介護士、ヘルパーなどの介護関連職種、大学等研究機関、地域住民に対して情報提供を積極的に行っている地方社協等との連携、また、関連媒体への情報掲載や勉強会開催、資料・サンプル提供などを通じて多方面へユニバーサルデザインフードの情報を発信していく。

2.技術関連事業

基本方針

ユニバーサルデザインフードの普及を支える規格や科学的データの充実を図り、分かりやすく、利用しやすいユニバーサルデザインフードにする。また、産学におけるユニバーサルデザインフードの研究を引き続き実施しながら本業界でのユニバーサルデザインフードの価値を一層高めるよう努める。

(1)ユニバーサルデザインフード自主規格補完のための研究活動

ユニバーサルデザインフード自主規格の懸案事項の解決に向け、本年度は以下のテーマについての研究を、必要に応じて学術機関や有識者等と連携を図りながら行う。これら研究の成果については、本会会員企業が等しく参照・共有できるような形をもって作成し、今後、会員各社がこれを利用することで、ユニバーサルデザインフード製品の一層の信頼性を確保していく。

1)拡張ユニバーサルデザインフード規格ガイドライン作成

これまで、物性の変化する食品の測定方法と区分の考え方として、アイスクリーム、チョコレート、キャラメルなどの温度とともに物性が変わる食品や、ふりかけのように単独では食さないもの、煎餅・おかきのように破断に強い力を要するものなど現状UDF規格を満たせない食品に対する新たな規格のあり方について検討を重ねてきた。

本件は、自主規格化のめどがついたことから、ガイドラインを作成し運用を開始できるよう手続きを継続する。

2)ユニバーサルデザインフード自主規格第4版および第4版解説書の編纂

1)のガイドライン作成に伴い、これをユニバーサルデザインフード自主規格に新たに加える作業および必要な箇所について更新を行う。

(2)学術強化事業

介護食品の研究開発は、一般食品と比較して食品としてのおいしさは当然ながら、対象食品の物性や食べやすさなど官能面、食べる機能などにおける技術的評価要件への理解が必要不可欠な要素となっている。このことから、当該分野の専門家や有識者より有効な助言を受けるための環境づくりは重要となる。この考えから、技術委員会ではこれら専門家や有識者との関係の構築・維持・強化を課題とし、これを学術強化事業として位置づけ積極的に推進を図ることとする。この趣旨から以下の事業を本事業に包括して実施する。

1)UDF試食会の実施

ユニバーサルデザインフード各製品の規格保持を主眼とし、同時に製品開発や各社担当者のスキルアップ等に資することを見込み、試食会(官能評価会)を実施する。本件の実施に際しては、得られた経過や結果を各社製品はもとより、自主規格の向上や学会発表の資材として有効に活用する。

2)共同研究の実施

ユニバーサルデザインフードにおける官能面および物性面での関連性の検証ならびに物性測定方法の検証などをテーマに、それぞれの側面でのエビデンス収集を行う。成果については、学会発表や論文投稿などを目指す。
これにあたり、関係の深い大学や研究機関との共同研究を実施する。

3)勉強会の実施

会員企業やユニバーサルデザインフードの発展に寄与するため、関連の深いテーマについて専門家や有識者を講師とした勉強会を実施する機会を設ける。

(3)研究成果等の外部へのPR活動

技術委員会で検討した研究テーマについて、その成果を学会および学術誌等を通じて発表し、本会の技術的活動面について関連組織、研究者、企業等へアピールする。今年度は、第25回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会おいて「ユニバーサルデザインフード(UDF)の美味しさと食べやすさに関する検証Ⅱ」の演題にて発表を行う。

(4)容器包装に関する規格化の検討

設計配慮事項となっているユニバーサルデザインフード容器包装について、具体的な容器要求性能の内容及び規格化の可能性を検討する。

1)ユニバーサルデザインフードに資する表示要件の検討

加工食品の表示に用いられるピクトグラムについて整理を行い、自主規格への収載を検討する。(継続)

2)容器ニーズの調査と使いやすいパッケージに関する技術紹介のリスト作成

前年度、介護職種に対する容器ニーズ調査を行ったが、実施規模の点で結果の有意性が懸念された。今年度はこの点を踏まえ、調査項目を見直しと、N数の規模を上げたWeb調査を実施する。この結果をもとに、容器(カップ・パウチ・スパウト)における開けやすさなどの「使いやすさ」に対応する容器製品や技術について、会員企業が活用できる資料の作成を行う。

3)ユニバーサルデザインフードに適した容器の紹介(継続)

容器包装メーカーの立場から、ユニバーサルデザインフードに適した容器についての提案や解説集を作成し、これら容器の特徴やエビデンスについて、各委員会やホームページ、メール配信等を通じて会員と共有するよう努める。

(5)特別講演会の開催

各社の商品開発や懸案事項解決など、会員各位の意識向上やさらなる知識の習得に資することを目的に、ユニバーサルデザインフードに関連する領域をテーマとして、医科、歯科、学術機関等の第一人者を招聘し、本会会員を対象に講演会を開催する。

本年度は第18回定期総会に日程をあわせ、SOMPOケアフーズ株式会社栄養管理部部長及び(一社)健康長寿科学栄養研究所 代表理事 麻植 有希子先生に講師を依頼し加工食品業界として役立つ最新情報を提供いただく。

3.調査事業

ユニバーサルデザインフードの生産統計や認知度調査など、普及活動等への活用並びに会員への情報共有および対外的な説明資料とできるような調査について実施を検討する。今年度は以下の調査を実施する。

(1)生産統計調査の実施

平成15年度から開始したユニバーサルデザインフードの生産実績調査を本年度も引き続き実施する。

(2)UDF・とろみ調整食品利用実態調査の実施

UDFの購買・利用実態を把握することで、会員各社のマーケティング活動への基礎データとすることを目的とし、かつUDF利用者・非利用者に対する啓発活動を検討するための資料とするべく平成27年および29年に実施した同調査を継続実施する。

(3)ユニバーサルデザインフードに対する一般生活者対象認知度調査の実施

一般生活者を対象としたインターネットアンケート調査(定点調査)を継続実施する(隔年実施)。

(4)その他ユニバーサルデザインフードに関する調査の実施

必要に応じてユニバーサルデザインフードの認知度や利用状況について調査を検討する。

4.組織強化事業

本事業は、日本介護食品協議会の存在ならびに、「ユニバーサルデザインフード」について、多くの関係企業に向けて積極的に情報伝達することにより、さらに会員企業を獲得し一層の組織強化を図ることを目的に設定した。

本事業は組織強化委員会が活動方針を立案・統括し、具体的事業については普及啓発、技術関連事業に包含させ実施する。

今年度は、昨年度に引き続き、介護食品業界における新規・更新情報についての精査(関係団体との情報交換)、並びに本会の活動方針等の確認・決定について、理事会とも連携しながら協議し、事業を行っていく。

5.その他の事業

関連する省庁に対して、介護食品に関する情報等の提供を行うなど、産業界として協力を行っていく。

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